校歌
正誼明道(せいぎめいどう)
道場箴規(どうじょうしんき)
一、 忍苦精進死して後巳まむ者入るべし安逸楽の念ひあるは許さず
一、 地価百尺に埋もるるの覚悟あらむ者入るべし濫りに名聞希ふは許さず
一、 興廃の責を双肩に担はむ者入るべし免れて恥じなきは許さず
一、 進撃を知りて退嬰を知らざるもの入るべし佉儒にして畏怖するは許さず
一、 敬虔にして礼譲篤き者入るべし倨儌にして粗大なるは許さず
一、 同友乳水の如く和合し喜憂を倶にせむ者入るべし独善と利己の情あるは許さず
一、 随順と親受の念切なる者入るべし小知低理に拠るは許さず
【道場箴規(どうじょうしんき)本文のいみ】
一、苦しみに堪え一所懸命に努力して、死に至るまでやり通そうとするのは良いが、楽に寝たり遊んだりすることばかりが念頭にあってはいけない。
一、土中深くうずもれて人に知られなくても一向にかまわないと覚悟しているのは良いが、道をふみはずしてまでむやみに名声や評判をのぞむのであってはいけない。
一、興るかすたれるかをわが事として、自分の両肩に引受けてゆこうとするのは良いが、責任のがれして恥ともと思わぬようであってはいけない。
一、どこまでも進んでいどみかかり、しりごみすることがないのは良いが、臆病になっておじおそれるのであってはいけない。
一、物はうやまいつつしみ、人には深く礼節を尽してへりくだるのは良いが、おごりたかぶって、だらしなくいい加減にすませるのであってはいけない。
一、同じ道を行く友だちどうしが、乳水のようにうちとけて仲よくし、喜びも心配ごとも共にし合うのは良いが、自分勝手なひとりよがりやわがままな気持ちに動かされるのであってはいけない。
一、道にしたがってさからわず、道を信じて疑わぬおもいが切実であるのは良いが、己の小ざかしい才智やつまらない屁理屈に基づいて思いあがるのはいけない。